「すごいですね」
「ちゃんとしてますよね」
「頑張ってますね」
本来なら嬉しいはずの言葉なのに、
なぜか心の奥がザワッとする。
喜ぶより先に、
「……うーん、なんか違う」
そんな感覚が残ることはありませんか?
実はこのモヤっと感、
性格がひねくれているからでも、
素直じゃないからでもありません。
それは
自分が思っている自分と
人から見えている自分の間に、
ズレが生じていることが原因かもしれません。
褒め言葉が刺さらないときに起きていること
褒め言葉が気持ちよく受け取れるときは、
その言葉が
「自分の内側の実感」と
重なっています。
たとえば、
「今日は確かに頑張ったな」と思っている日に
「頑張ってたね」と言われると、
素直に嬉しい。
でも、モヤっとするときは逆。
- 頑張った“つもり”はない
- それは私の本質じゃない
- そこを評価されたいわけじゃない
そんな違和感が、心をよぎると
褒め言葉を素直に受け入れることができません。
よくある「自己認知のズレ」3パターン
① 役割を褒められているとき
「ちゃんとしてますね」
「しっかり者ですね」
それは
あなたが担ってきた役割であって、
あなた自身の喜びや本質ではない。
だから、
「それしか見えてないのかな?」
と寂しさが混じる。
② 努力していない部分を褒められているとき
無意識でやっていること、
自然にできてしまうことを褒められると、
「そんなに大したことじゃないのに」
と、評価の置き場所に困る。
当たり前の基準が高くて、自分では能力があることに気づいていないパターンです。
③ 本当は見てほしいところが別にあるとき
本当は
- 気遣い
- 考えている時間
- 見えない葛藤
そこを分かってほしいのに、
表面的な結果だけを褒められると、
心が置き去りになる。
モヤっとする人ほど、自己理解が進んでいる
実はこの「モヤっと」は、
自分の内面をちゃんと見ている人ほど起きます。
「私は、そこだけの人じゃない」
「もっと別の層がある」
そう感じられるのは、
自己理解が深いから。
褒め言葉に違和感を覚えるのは、
自分の輪郭がはっきりしてきた証でもあるのです。
モヤっとしたときのおすすめの向き合い方
褒め言葉を無理に
「ありがたく受け取ろう」としなくて大丈夫。
代わりに、こんな問いを投げてみてください。
- 私は、どんな部分を分かってほしかったんだろう?
- 本当は、何を認めてほしかった?
- このモヤっとは、私のどんな価値観を教えてくれている?
モヤっとは敵ではなく、
自分自身を知って、調整するためのヒントです。
最後に
人からの評価よりも、
自分の感覚を信じられるようになると、
褒め言葉に振り回されなくなります。
「嬉しくない私」は間違っていない。
褒め言葉を素直に受け取れないことは悪いことではない。
それは、
自分をちゃんと分かってきた証拠。
モヤっとも含めて、
今のあなたの感覚は、
本当のあなたを表しています。
考えすぎて動けなくなったこと、ありませんか。
私自身、表に出ることや人との関わりが得意だと思われながら、
実際には強く消耗してしまった経験があります。
うまくいっているはずなのに、続けられなかった側です。
現在は、人前に出ることやSNSから離れ、
1対1で思考整理やキャリア設計をサポートしています。
「何が向いていないか」「どこで無理をしているか」を
一緒に言葉にすることが専門です。
このブログでは、
無理に前向きにならず、選択肢を増やすための視点を書いています


